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飛行機チケット 予約で新生活

湖畔の草原で昼食をとる。
南東の方角、ブータンとの国境近くにクーラ・カンリ(7554メートル)の鋭峰がそびえ立って見える。 車はやがて湖から西へそれ、カロー・ラ峠を越えてまもなく、ニンチンカンサン山から押し出した氷河の末端に出る。
この迫力ある氷河見物のため小休止すると、高度5000メートルのせいか、5人が軽い頭痛と吐き気を訴える。 携行の酸素ボンベから酸素を吸わせた。
長い下り道が続いた後、前方のハゲ山に要塞のように立ち並ぶ城壁と、光り輝く白居寺の塔が見えてきた。 ここが古くから中国とインドを結ぶ隊商路の要衝として知られるギャンッェの街だ。

ここで中国・ネパール友好道路から直角に南にそれて行く道が、インドのシッキムに通じる交易路だ。 異状を訴えた5人もケロッとして、白居寺の見学に参加できてひと安心。
1000メートル以上も下ってきたためだ。 高山病はゲンキンなものである。
境内には3層の宝塔が優美な姿を見せ、本堂のなかには7メートルもある黄金の仏像が鎮座している。 ギャンッェから先は平坦な道が続いた。
幅も広く、マイクロバスはスピードをあげてばく進した。 周囲は広大な農地で、ヤクやヒツジの大群がたむろする牧草地帯も多い。
とつぜん舗装道路に入ったかと思うと、左前方の丘の中腹に、あの有名なタシルンポ寺院が見えてきた。 チベット第二の都市シガッェに入ったのだ。
シガッェとはチベット語で「山下の農園」という意味。 人口は約4万人。
標高3800メートル。 ラサから365キロ、7時間余の旅だった。
宿舎のシガッェ賓館に入ると、大半の人が部屋のベッドに倒れ込んだ。 車の旅の初日は予想以上に厳しかったようで、疲労困倣したのも無理はない。

目まいがするという2人は、大事をとってシガッェ人民病院で酸素吸入と点滴の治療を受けた。 午後9時すぎ、遅めの夕食時には、5人が食堂に姿を見せなかった。
富士山頂よりも高いところだから、高度障害で食欲がなくなるのも致し方ないことだ。 水洗トイレのつまっている部屋がいくつかあって、部屋の引っ越しにテンヤワンヤ。
ここはチベットの奥地なんだから、故障の多い水洗式よりも、昔風のこえだめ式のほうがよっぽどましだと思う。 夜もふけると気温がぐんと下がり、暖房を強くして寝た。

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